絶望は文字通り希望が断絶されることだ。たった15歳やそこ らの少年が先進国日本で本当に絶望しているのは単純に与えられるべき人の温かさや衣食住への不足ではない。彼はそれらを含めて社会にあるすべてのレールに 対するどうしようもない矛盾とその不公平に気づいてしまったのだ。気づかなければ何も壊れずそのまま進められる人生なのかもしれないという虚しさも。
本レビュー:漫画「ヒミズ」by 古谷実